2025年6月、大阪・西成区。
下町のざわめきが夜風に流れるその一角で、ひとつの家庭が崩壊しました。
自宅の集合住宅で刺殺されたのは、介護ヘルパーとして働く浅野由有子さん(52)。
そして、事件の直後から姿を消したのは、夫である**浅野均容疑者(59)**でした。
愛したはずの妻の命を奪い、どこへ消えたのか──。
静かな住宅街を震撼させた事件は、今も進行中です。
容疑者・浅野均とはどんな人物か?
浅野均容疑者は、59歳の自営業。
報道では「住居不詳」とされ、固定の職場を持たず、自ら仕事を請け負う形で生計を立てていたとみられています。
身長は180〜185センチ、細身で眼鏡をかけているとのこと。
近隣住民の証言では「静かであまり話さない」「何をしているのか分からない」といった印象が多く、
プライベートをほとんど見せない“無口なタイプ”だったようです。
家族構成──犠牲となった妻との静かな暮らし
浅野容疑者の家族として確認されているのは、被害者である**妻・由有子さん(52)**のみ。
子どもがいたという報道はなく、夫婦2人暮らしだったとみられています。
由有子さんは介護ヘルパーとして働き、近隣では「誰にでも優しく、真面目な人」と評判の女性。
夫婦の間に明確なトラブルがあったという情報はなかったものの、
一部の住民からは「最近、夫婦喧嘩のような声を聞いた」との証言もあり、
警察は事件前から何らかの家庭内トラブルがあった可能性を調べています。
勤務先の会社はどこ?
浅野容疑者の勤務先に関しては、報道では「自営業」とのみ公表されています。
つまり、特定の会社や組織に雇われていたわけではなく、
自ら事業を営んでいた、もしくは単発で仕事を受けるフリーランス的な働き方をしていた可能性が高いとみられます。
ただし、どのような業種で活動していたのか、
また取引先や職場関係者の証言などについては、いずれの報道でも言及されていません。
一部メディアでは「職業に関しても詳細不明」とされており、
生活基盤の曖昧さが、今回の“逃亡のしやすさ”につながったのではないかという見方もあります。
現場は「西成区千本南」の集合住宅
事件現場は、大阪市西成区千本南の集合住宅。
6月24日、由有子さんの安否を心配した知人が訪問し、室内で遺体を発見しました。
部屋には争った形跡があり、凶器とみられる刃物も残されていたといいます。
警察は強い殺意をもって襲ったと判断し、浅野容疑者の行方を追跡。
しかし事件発覚後、彼は携帯の電源を切り、行方をくらませました。
最後の目撃──京都・宇治のコンビニ映像
事件から3日後の6月27日夜、京都府宇治市のコンビニに現れた男。
店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく浅野容疑者とみられる姿でした。
リュックを背負い、食料品を購入し、静かにレジを通る。
その落ち着いた様子は、まるで“逃亡者”とは思えないほど。
しかし、その後、彼の足取りは完全に消えました。
警察は宇治周辺の宿泊施設や防犯カメラを徹底的に捜査しましたが、現在も所在は不明のままです。
SNSアカウントやネット上の痕跡は?
浅野容疑者のSNSアカウントについて、
警察・報道ともに特定や公開はされていません。
FacebookやX(旧Twitter)、Instagramなど、主要SNSのアカウントも確認されておらず、
ネット上に本人の足跡がほぼ存在しないという異例の状況です。
携帯電話は事件直後に電源が切られており、通信履歴やGPS情報の追跡も難航。
現代社会においてここまで“デジタル痕跡”を消して逃げるのは極めて稀で、
捜査関係者の間でも「計画的な逃走の可能性がある」と見られています。
公開手配と警察の呼びかけ
大阪府警は事件後、浅野容疑者の関与が強まったとして7月に逮捕状を取得。
それでも足取りがつかめず、2025年10月29日、ついに公開捜査に踏み切りました。
身長180〜185センチの細身体型。
公開された特徴は限られていますが、警察は「どんな小さな情報でもいい」と市民に呼びかけています。
現在も全国の警察署で情報提供が受け付けられています。
妻の命を奪った真相はどこに──
由有子さんの同僚たちは口をそろえてこう言います。
「人の悪口を言うところを一度も見たことがない」「仕事熱心で、誰からも慕われていた」。
そんな女性をなぜ夫が手にかけたのか。
そこには、外からは見えない“家庭の闇”があったのかもしれません。
事件の真相を知るのは、逃亡を続ける浅野容疑者ただ一人。
彼が再び姿を現す日は来るのでしょうか。
まとめ:逃げる夫と、取り残された真実
- 容疑者:浅野均(59)/自営業・住居不詳
- 犠牲者:妻・浅野由有子(52)/介護ヘルパー
- 家族構成:夫婦2人暮らし(子ども不明)
- 勤務先:会社所属ではなく「自営業」
- 現場:大阪市西成区千本南の集合住宅
- 最後の目撃:6月27日夜、京都府宇治市のコンビニ
- 身体的特徴:身長180〜185センチ、細身、眼鏡
- SNS:アカウント確認されず
- 状況:殺人容疑で全国に公開手配中
愛と狂気の狭間で、男はなぜ刃を握ったのか。
そして、なぜ今も姿を消し続けているのか──。
大阪・西成から始まったこの事件は、いまも終わりを迎えていません。
街のどこかに、静かに息を潜めているのか。それとも、すでに別の土地で新しい生活を始めているのか。
真実が明らかになるその日まで、誰も目を離せない“逃亡劇”が続いています。
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